電極に亜鉛と銅を使い、レモンジュースに減極剤である過酸化水素水(オキシドール)を加えた電解液を電極の間に挟んだ紙に浸み込ませることで発光ダイオードを光らせます。
このセットの寸法は2cm×5cmの銅板を同サイズの亜鉛鍍金鉄板(トタン板)2枚で挟んでいます。
セットを組み上げて、レモンジュースを電池素子に1つ目2つ目と垂らしながら、3つ目に垂らし始めた瞬間、発光ダイオードがフワ―と光りだすと、児童たちは皆微笑み出し歓声が上がります。
このセットの作り方を児童に提供した資料で説明いたします。
上の図で作った素電池を3個直列に接続し、過酸化水素水を混ぜたレモンジュースを素電池の紙に垂らし、浸み込ませます。
このセットを極力安価に作るために亜鉛版はトタン板を使い、できるだけ短時間に作れるように多くの部分をゼムクリップで固定させています。
当該電池1素子の初期の起電圧は無負荷時約1.0V、100Ω/素子負荷時約0.8Vなので、敷居値約1.7Vの赤色のLEDなら素電池2個でも可能ですが、敷居値約3Vの青色や白色のLEDを点灯させる場合は素電池を4個直列に接続する必要が有ります。
このセットで約30~120分の点灯が可能でした。