ただ一本の万華鏡でありながら、様々な模様に変化する不思議さに、いつまでも見飽きないおもちゃですね。
先ずは牛乳パックの切り分け方です。
特に注意をするのは中筒になる部位の右図の点線で示す折り曲げ線です。
小学児童の中には正確に測ることが困難な子もいるので、そんな子には丁寧に指導する必要があ
ります。
鏡は塩ビ板ミラーを使っています。
中筒の接続部はPP透明粘着テープがよろしいでしょう。
セロテープやマスキングテープでも構いません。
鏡を差し込んで底に包装用などの透明フィルムを粘着テープで貼り付けます。
外筒は中筒に巻き付けるように折り曲げ、底にレジ袋などの乳白色フィルムを張り、その中にカラープラスチック片を入れ、中筒を差し込めば完成です。
教室では鏡の性質を学ぶために、いろいろな構造の鏡を見せて楽しんでいます。
左の絵はその内のひとつ「コーナーキューブミラー」です。
立方体のコーナー内面の3面に鏡を張り付けた物です。
カメラの背景などが写り込んでいて構造が分かり難いですが、この鏡を覗きながら自撮りした絵を下に示します。
左右反転がまた反転した状態で上下も反転しています。
右下の絵が右手右目でコーナーキューブミラーをのぞき込んでいる私(代理キャラ、ゴリラ)です。
コーナーキューブミラーは右目と左目それぞれがコーナーの頂点に映るため、児童の中には目まいを起こし、気分が悪いと目を背ける子が複数いました。
これより簡単な構造の、2枚の鏡を直角に合わせたコーナーミラーでも「目が変だ」と言って目をこすりだす子もいましたね。
片目をつぶるなどして見ることをお勧めします。
要注意です。
他にも鏡に関する話として和歌や道歌の話もしています。
私の好きな道歌に「偽らぬものと思いし鏡さえ、右と左を違う世の中」というのが有り、説明しながら子供たちと反応を楽しんでいます。