エネルギー問題、エコを考慮して野菜サラダを作ってみました。
先ずトマトは皮付きのままでも十分美味しいのですがここではあえて皮を剥き、他の野菜もレンチン(電子レンジでチンする方法)でまとめてみました。
専用道具に手作りのフォークを使っていますが、普通のフォークやバーベキューの金串でも十分使えます。
このフォークは飾り棚の高さを調節する金具の切れ端を加工したものです。
手順 1
冷えたトマトにフォーク等を刺して強火の炎に7~10秒程ゆっくりと回転させながら炙り、皮と身の間に隙間ができたら直ちに全体を冷水に浸け軽く撹拌します。
この冷水中で撹拌する冷やし方は刃物の焼入れにも使われる技法で、工作物を急速に冷却するテクニックです。
手順 2
皮をむいたトマトをよく見ると赤い筋が見えます。
ここは種が入った部屋の仕切り部分ですから、ここを切れば種が流れ出すこと無く切り分けられます。
稀に白っぽい筋が見えることがありますが、そこは種の部分です。
手順 3
切ってみました。
正解! (^o^)V
手順 4
他の部分も同じで、今回は8つに切り分けることができました。
(右の一箇所くっ付いています)。
完成です
レンジでチンしたブロッコリーとモヤシの上に乗せて、見た目豪華な野菜サラダの出来上がり。
好みのドレッシング(市販品)で頂きましょう。
ここからはこのレシピでどのくらい熱エネルギーが節約できたかについて電気屋さんの講釈です。
先ずは湯剥き用に1リットルの湯を沸かすとして実験しました。
20℃の水1リットルをガスコンロで沸騰させるのに約5分かかりました。
ということで皮剥きに要したエネルギーは10秒/5分=1/30に節約できたことになります。
次はブロッコリーの加熱です。
ブロッコリー1ふさを柔らかくするのにはレンチンで約5分かかりました。
出力700Wの電子レンジで20℃の水1リットル沸騰させるのに必要な時間を計算すると
1000mℓ×(100-20)℃=80,000cal=336、000J
336、000j/(700j×60秒)=8分
であります。
実測でもほぼ計算値に近い時間で湯を沸かすことが出来ました。
また電子レンジはマイクロ波出力が700Wに対し消費電力は1.22kWであり、電力変換効率は約57%なのでロスの電力分を考慮すると80、000calのエネルギーを得るに約140、000calを要します。
これは1分間の発熱量17、500cal/minになります。
ガスコンロは水1リットルを5分で沸かしたので1分あたり水が吸収するエネルギーは16、000cal/minになります。
ほぼトントンですね。
と言うことは調理にかかる時間が短ければ短いだけエコになると言うことではないでしょうか。
厳密に言えばガスの火がどれだけ水に伝わったかが重要な要素になるのですが、残念ながらそこまで計測する設備がありません。
火力発電所の熱変換効率は33%程度だそうで最新のIGCC(石炭の高温ガス化)方式では42%を超えるそうですから、ガスコンロの効率がそれより高いとは思えないのであまり深く突っ込むのはやめておきます。
ちなみに蒸気機関車の熱変換効率は1桁%程度だったと記憶しています。
結論として、時間的にも手間の面でも火傷の心配が少ないという安全性の点でもレンチン・クッキングはお勧めです。
但しジャガイモは注意して下さいね。
表面が緑がかっていたり芽が出てしまったものはソラニンとかチャコニンといった神経毒が含まれるようになるそうで、皮を厚く剥いたり芽の根元を充分えぐりぬいたりしても多少の毒成分は残るそうです。
お湯で茹でればかなりの毒成分が溶け出すそうですから、そういったジャガイモはレンチンはお勧めしません。
この項目(電気屋さんの講釈)は2013/11/26再編集し12/11更に追記しました。
電子レンジで卵を加熱すると爆発すると言うのは常識として知っていましたが、ジャガイモが爆発するとは知りませんでした。
左の絵はその時の状態です。
加熱中「ボン!」と鈍い破裂音がしたのでそっと加熱容器の蓋を開けると、手前の一つにクレーターが出来、破片が飛び散っていました。
穴はクレーターの中心部が出っ張っていてあたかも月面のクレーターにそっくりです。
ここで原因を考えてみました。
今まで丸のまま皮を剥かずにレンチンしたことが無かったと思います。
おそらく皮の中で加熱による蒸気圧が高まり、爆発に至ったものと思われます。
右の絵は爆発したジャガイモの様子です。
この項目(ジャガイモ!爆発!!)は2013/12/6 増設しました