料理の味付けで重要なのがさじ加減ですね。
そこで分解能0.1g単位の量りで2種の計量スプーンでの水と塩と砂糖を計測してみました。
計測方法は水では表面張力で盛り上がった状態と盛り上がりの無い状態を、塩と砂糖では夫々のスプーンに入れた被測定物の上面をすり切った量を計測しています。
結果、金属製のスプーンはその形状からも推測できるとおり表面の状態で計測値に大きな差異が有りますが、プラスチックスプーンのように半球形状のスプーンは高い精度で計量できると言えます。
塩と砂糖の計測では、塩は見かけの体積が比重1相当で砂糖は0.7程度であることが分かりました。
また底の浅い金属製のスプーンでは、すりきり時に残されるべき被測定物が摩擦でかなり引きずられ落とされてしまうので、塩や砂糖の計量には不向きであるということも明らかになりました。
すし飯を作る時やあさり貝の砂抜き用食塩水を作る時など大変便利ですので参考にして下さい。
計測に用いた道具類です
水の計測値 |
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表面張力盛上り時 |
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盛上り無し時 |
金属15(大匙) |
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14g |
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12g |
プラスチック15 |
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18g |
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15g |
塩と砂糖の すり切り計測値 |
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塩 |
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砂糖 |
金属15(大匙) |
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10g |
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7g |
金属5(小匙) |
4g | 3g | |||||||
プラスチック15 |
15.5g | 10.5g | |||||||
プラスチック10 |
10.8g | 7.3g | |||||||
プラスチック5 |
5.4g | 3.6g | |||||||
プラスチック2.5 |
2.7g | 1.9g | |||||||
プラスチック1 |
1.1g | 0.6g |
計測値は何れも数回計測しての概略的平均値です
参考ですが、汁物の塩分濃度について調べてみました。
当家では通常1200mℓの湯に具の量には関係無く90gの味噌を入れる見当で味噌汁を作っています。
味噌は11%の塩分濃度のものを使っています。
よって味噌汁の塩分濃度は 90×0.11/1200≒0.8% であります。
他の汁物も凡そ同程度です。
減塩味噌を使うと何となく味噌の投入量が増えてしまい、厳密に調べてはいませんが味噌汁としての塩分濃度は0.8%になってしまうようです。
また、おたまが1回にすくい取る汁の量は約60mℓで通常2すくい120mℓをお椀に注いでいます。
結果我が家では1食分での味噌汁による塩分摂取量は 120×0.008≒1 で、約1gということになりました。