海老は加熱するとクルンと丸まる性質があるので、塩焼にするときは串を打って丸まらないようにするのが普通ですね。
しかし数が多かったりサイズの小さいやつだったりを焼く場合、いちいち串を打つのは面倒だし串がもったいないでしょう。
そこで作ったのがジグです。
ジグは英語で「jig」と書き、機械工作に良く用いられる道具のことです。
丸かったり小さかったりした不安定な工作物をしっかり押さえて正確な加工を施すために用いられるもので、日本語で「治具」の文字を当てています。
昔、ジグは日本語だと思っていました(^ ^;)
ここで使うジグは太目の針金をヘアピン形に折り曲げ、湾曲部を90度折り曲げた物で、2本使用します。
手順 1
海老は背綿を抜いて塩を振っておきます。
海老はペルー産の赤海老です。
背綿は竹串を海老の背の節の間に差し込み、引っ掛けるようにして抜き出します。
手順 2
15分から30分ほど塩をなじませ、絵のように海老を仰向けにしてジグの間に並べて焼きます。
海老にとってはかなり辛い姿勢でしょうが我慢して頂きましょう。
焼き方はバーベキュー用鉄板にお菓子のブリキ缶を蓋にしてかぶせて蒸し焼きにし、電気工事や水道工事で使う手持ちのガスバーナーで焦げ目をつけていますが、焦げ目は無くても十分美味しく頂けます。
魚焼きグリル等上から過熱する形式のものではこの方法は使えません。
手順 3
蓋をかぶせて良い香りがしてきたら・・・焼けました。
尻尾の部分がちょっと曲がっただけで十分格好良く焼けました
完成です
皿に盛り付けてそのままかレモンなどをたらしても良いでしょう。
2013/11/21
尻尾の先を押さえるジグを作ってみました。
3分筋(直径9mmの鉄の棒)で作った金具です。
重さは160gほどですが、もう少し軽くても良いかと思われます。
左の絵は焼き上がった状態ですがしっかり背筋を伸ばした状態になっています。
海老にとっては迷惑なことかも知れませんがここは基本思想の第5、見た目を優先させてもらいます。
前回よりかなり真直ぐな焼き上がりになりました。
それでも皿に載せたら尾の先を曲げてきたやつがいました。
海老の執念でしょうか、大したものです。(; ゚д゚)
余談ですがこの海老(ペルー産赤海老)の髭(触角)の長さは46cm(≒1尺5寸)もありました。